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GalaxyTabにGingerBread適用してみたら快適になったよ

2010年末のキャンペーン時に入手したGalaxyTabドコモ版SC-01C。

一応電話も出来るし、カテゴリ的にはスマートフォン扱いなんだけども、まぁ要するにAndroidタブレット端末として便利に使っていた。
...つい先日まで。

ある日、そういえば最近ドコモマーケット見てないなー、と思って開いてみたところ、アプリアイコンをタップしても起動しない。

ドコモのサーバーが調子悪いのかな?...と考えたりしたが、壁紙を高解像度で設定するために標準ブラウザを立ち上げようとするも、起動できない。

「んんー??」

仕方ないので、アンインストール→インストールとか試してみるか、とTitaniumBackupでアンインストール。

あ、しまった! /system/app には再インストール出来ないじゃないか。これじゃ先日のミス(※)と同じレベルだ。

※先週末に嫁さんが会社向けに買ってきたGalaxyTab(タイ語版)のリソースファイルを書き換えてしまって文鎮化。
→照英ばりに泣きながら海外版2.3.3系カスタムROMで復旧、なんていう心臓に悪いことをやったばかりなんだけども。

結局システムアプリを再インストールする方法は見つからず、adbから /system/app に browser.apk を正しいパーミションで置いてから再起動してみたりするも、再起動すると予想通り立ち上がらなくなってしまった。

その後、色々と大変だったけど、取り敢えず日本語公式2.3系には戻せた。
今後もまたやってしまう可能性があるのと、思ったより快適だったので、復旧方法を書き残しておく。

注意!
SC-01Cを使っていてドコモの公式サポート受けたい人は、下記の手順を参考にしてファームウェア書き換えとかしないで下さい。
公式ファームが入っていないと、ハードウェア故障以外は対応して貰えないと思ったほうがいいです。
ということでここから下の内容は、何が起こっても泣きながら自分で対応できる人向けですよ。

1.ベースROMを焼く。

私はSamsungケータイ開発の中の人とかでもないし、まだまだGalaxy自体と周辺ツールの挙動にもあまり詳しくないので、まずはまともに動作するROMが無いと何も出来ない。

ということでまず、唯一99%レンガ状態から普通に動かせたRoto-JMI-Full-v2ってやつを焼く。

参考URL)
https://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=939360

Odin3(愛称:おでん)を立ち上げて、

 PIT(パーティション情報):P1_add_hidden.pit
 PDA(ファームウェアのファイルをtar圧縮したもの):Roto-JMI-Full-v2.tar
 PHONE(SIM業者別ドライバ兼設定ファイルみたいなもの?):ドコモ版のmodem.bin

SC-01Cを電源SW+音量ダウンSW同時押しでダウンロードモード起動。

gtab_downloadMode.jpg

PCとデータ通信ケーブルで接続したら、COMポートを黄色背景で認識してくれているのを確認してOdinのSTARTボタンを押す。

ちなみに今回はPITファイル有りで焼くので、re-partition設定は有効のままにしておいてOK。

modem.binは、嫁さんの海外版GalaxyTabリカバリの際に自分のdocomo公式2.2ファームからバックアップしてあったもの。
tar圧縮しなくても大丈夫。

ダウンロードモードに入れない、99%レンガ状態の端末でも、実は下記の画面がダウンロードモードと同じようにROM焼き可能なので、OdinがCOMポートを認識してくれていれば焼ける。

<閑話休題>

ちなみにレンガになった時の端末はこの状態で、しかもバッテリ0で起動もROM焼きもできない状態だった。
泣きながら自分のGalaxyTabを分解してバッテリを取り出し、嫁さんのを立ち上げたら起動できて、その状態でも焼けることを発見。

電話とコンピュータが注意マークで通信してる...らしい画像が出るので取り敢えずROM焼き専用モードと名付ける。

gtab_writableScreen.jpg

ちなみに、この状態の端末はバッテリ充電機能が働いていないらしい。
(OdinでROM焼きすると、画像の下にプログレスバーが出ます。FlashROMにアクセスできてる証拠)

バッテリ交換に至った理由は、ROMアップデート時に「焼くの時間掛かりそうだから放置して寝るか...」と寝てしまい、バッテリ不足でROM焼きが完了せず、そのままバッテリ残量0まで行ってしまった模様。

こうなってしまったら、充電アダプタに繋いでるときしか電源ボタンが反応してくれない。
しかも起動直後に電流不足に陥るためか1秒以内に落ちる→起動→落ちる...を繰り返す。

一応起動オプションもあるんだけど、音量アップ&ダウンの同時押しで入れる謎モードしか選べない。
(恐らくファームウェアを引っこ抜くためだけのモードじゃないかと思われるが、対応するツールが無いのでなにも出来ない)

gtab_unknownMode.jpg

分解は先の細いピンセット、Yチップのドライバと薄めのギターピック(ナイロン素材が良い)、バッテリの取り出しは精密プラスドライバーがあれば出来る。


きっと近所のホームセンターでも売ってるはず。
こういう特殊分解用のはトルクスしか持っていなかったので、ホントは5本セットくらいのが欲しかったのだけど、バラ売りしか買えなかった。
(でもバラで買った方が安いんだなぁ...)

ピックは手元にベース用の1mm厚しか無くて死にそうだった。

分解好きな人は楽器屋で0.5mmくらいのを1枚買って持っておくと便利ですよ。楽器屋なら105円。サウンドハウスとかでまとめ買いすれば安いけど。

精密ドライバーは6本セットが100円ショップとかで売ってるので、それで充分。

参考URL)iFixIt
 https://www.ifixit.com/Teardown/Samsung-Galaxy-Tab-Teardown/4103/1
 https://www.ifixit.com/Teardown/Samsung-Galaxy-Tab-Teardown/4103/2
 https://www.ifixit.com/Teardown/Samsung-Galaxy-Tab-Teardown/4103/3

バッテリの取り出しは1ページ目だけ見ればいい。2ページ目以降は分解し過ぎ。 

iFixItサイトで写真が見れると思うけど、Li-Poバッテリは5ピンケーブルで本体基板に接続されてて、水平差し込み式じゃなく垂直嵌め込み式の変わったコネクタが使われてる。
コネクタを壊すとまずいので、バックパネル取り外しに使ったピックをコネクタと基板の間に差し込みながら慎重に垂直に取り外すこと。

海外のGalaxyTab関連フォーラムでも同様の症状が出てる人がいて、「その状態は100%レンガだから諦めろ」的なことが言われてたけど、もう一つバッテリがあれば大丈夫。
(バッテリからVCC_Battery2本とGND2本、通信系統1本が出てるぽいので、基板側のVCC_BatteryラインとGNDラインにDC3.7Vくらいを突っ込めばROM焼きモードで起動できるはず。怖ければ海外通販でバッテリ売ってるのでそれを買えば良いと思う)

</閑話休題>

2.目的のROMを焼く。

※上記の手順で焼けなかったのなら、もうどうしようもないくらい壊れているか焼き込み環境に難があると思われるので、今度は照英の3倍くらい泣きながらドコモショップに持って行くしかないかも。

作業自体が非保証の行為なので、何を言っても初期不良対応して貰えないかも知れないが、そこは自分の馬鹿さ加減を嘆くしかない。

ROMを焼けたのなら、動作する端末であることが確定するので、じっくりと
 https://overcome.mimzo.com/?page_id=64
のやり方を参考程度に見ながら、目的のROMを焼く作業に入る。

今回Odinで焼いたのは、下記のファイル。

 PIT:gt-p1000_mr.pit(国際版GingerBreadROM用と同じ)
 PDA:SC01COMKE2のROM(公式配布されてるものはないのでKiesアップデート掛けて吸い出すなり、探すなりお好きに)
 PHONE:ドコモ版のmodem.bin(自分のから吸い出した物)

2分くらいで焼けるので、焼き終わったら起動してみて、動作に問題なさそうなら、カーネル(zImage)だけが入ったファイルPDAとして焼き直す。

 002003-Overcome_Kernel_v3.1.0.tar

でもいいし、オーバークロックしたいなら

 CF-Root-TAB7_XX_OXA_JQ1-v3.3-CWM3RFS.tar

がいい。
今回は後者を焼いた。

あとは普通に起動すればOK。初回起動時だけ、しばらく時間が掛かるけど気長に待つ。
バッテリ切れには注意。

<閑話休題>

今回は日本版に戻す作業なのでやっていないが、国際版にするならカスタムROMを焼くほうがroot化作業など不要なため、色々楽なので、下記ファイルを焼いて好みのカスタムカーネルROMをupdate.zipとして適用すればOK。

 PIT:gt-p1000_mr.pit
 PDA:GB_Stock_Safe_v3.tar
 PHONE:目的の国で使うためのmodem.bin(GB_Stock_Safe_v3.tarが入っていたアーカイブに各国向けのものが同梱されてる)

あとは電源スイッチ+音量アップ同時押し起動でメンテナンスモードに入ってupdate.zipからカスタムROMを適用するなり。

gtab_recoveryMode.jpg

</閑話休題>

今回焼いたカーネルには、Tweak用のroot要求アプリが入っているので、Spare Partsのインストールは要らないぽい。

root化は、特に何もしなくてOK。

今回、可能な高速化はすべて適用しようと考えたので、次にファイルシステムのext4化を行う。

カスタムファームウェアには、ext4化のためのアプリext4 Manager が存在するので、起動して"Convert to ext4"をタップすれば勝手に再起動→ファイルシステム変換が始まる。

/system 以下をext4化するためには、ある程度の空き容量が必要で、今回は余裕がなかったため、今後絶対に使用しなさそうなシステムアプリを削除する。

起動に必要なコアアプリは削除しちゃダメ。最初からやり直しになるだけだけど。

AccuWeather Clock
Android Live Wallpapers
Live Wallpaper Picker 2.2
Magic Smoke Wallpapers 2.2
Y! Finance Clock 10.09.20.02

今回は上記アプリを削除したら /system のext4化が通った。

画面解像度(実解像度じゃなくて画面密度だけど)を変更したほうがGalaxyTabは快適なので、LCD density changerとかのツールか、プロパティファイルを直接編集して182くらいに設定する。

これで大体の作業は終わり。あとはマーケットから必要なアプリを落としてきてひたすら入れる。

CPU tunerってアプリで、バッテリの残容量に合わせたクロック調整ができるので、最高を140%に設定すれば、処理速度の壁も越えられる。
ちなみに、クロックアップした状態でベンチマーク取ってみたらこんな感じでした。
SC20110702-143049.pngFroyoの頃は1200台だったから、2.5倍。
流石に体感差は2倍くらいかなー、と思うけど。

ということで、内容的にはかなり流したけどこんな感じで。
まぁ、今回は「一般に言われているようなレンガ状態には全然ならない。とにかく失敗しても焼ける」ってことが判っただけでも大収穫。
これで今後新しいファームウェアが出てきても対応できるし、焼きミスも怖くない。

それにしても、あと2年くらいは全然闘える端末に化けたなぁ。
使い慣れたアプリとかも全部消しちゃったし、またアプリの厳選を行って機会があれば記事にします。

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